こんにちは、さと (@shufu_sato) です。
ドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』最終回をみました。
2ヶ月前「今から皆さんには、人質になってもらいます」という柊先生の言葉から幕を開けたこの事件。
影山澪奈を死に追いやった人物をあぶり出すということが目的でした。
迎えた最終回、黒幕はSNS だった。
そのオチに賛否はあるものの、この時代にどうしても伝えたかったという想いには強く共感できたし、こんな風に形にしてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
さくら「私やクラスのみんなに届いたように、誰かに伝わって欲しい。そう願ってます」

ゾクゾクの日々をありがとうございました。
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最終回のあらすじ
柊 (菅田将暉) はマシンガンを片手に、人質に取った郡司 (椎名桔平) とともに校舎の屋上にあらわれた。翌朝8時に全ての真相をマインドボイスのライブ中継で明かすという柊の宣言に、ネットは歓喜する。
一方、3年A組ではさくら (永野芽郁) が、澪奈 (上白石萌歌) を殺したのは自分だとその全てを語りはじめる。
作品情報
- 放送期間:2019年1月6日〜
- 制作局:日本テレビ
- 原作:なし
- 脚本:武藤将吾 (『家族ゲーム』『仮面ライダービルド』ほか)
最終回の感想
SNSによる暴力を世に知らしめたい
さほどSNSに侵食された生活を送っているわけではない私ですら、間違った情報が広く拡散されたり、個人叩きなどの現場を目にしたことがあります。
不幸なニュースに「www」をつけるような心無いコメントをみると、理解や矯正のはんちゅうを超えて虚脱してしまうし。
柊先生のライブ配信は、視聴者もネット民さながらに感じられるような演出がなされていたけれど、やたらと出てくる「www」をみて、モーレツに虚しさを感じたりました。
ネットの向こうに訴えたって所詮こんなもの。彼がやろうとしてたことはなんだったんだ… そう悲しくもなりました。だけど
「誰か1人でいい、君1人でいい」
という柊先生のメッセージ。ドラマを見る人に、誰か1人でも君1人でも伝わって欲しいっていう、そんな制作陣の強いメッセージがみえて胸を打ちました。

『3年A組』はこれをやろうとしてたんだね。
でも本当の犯人はクラスメイトだと思う
柊先生は「影山澪奈を殺した本当の犯人はSNS」だと言ったけれど、やっぱり身近にいたクラスメイト の罪は大きいよね。
3Aの生徒たちはもう十分に自分が犯した罪を理解しているから、今更いうのもなんだけど、最後に「一番悪かったのはSNSだ」っていうのはちょっと違うかなぁと。
さくらだけでも澪奈に寄りそっていたら、彼女は生きられたかもしれないなと思うととても悲しいです。そして澪奈の最期にあんな形でかかわってしまったさくらの痛みを思うと、本当苦しい。
「自分は手を離さなかった」どれだけそう思ったって、最後につないだ手の感触は一生忘れられるもんじゃないだろうし、心のしこりは消えないだろうな。
それでも柊先生が身をもって、あの日できなかったことを繰り返させてくれたから、少しはさくらの重荷が軽くなるといいのだけど。

メガネのトリックはしびれました。
武智先生の味方だという教師たち
SNSで誹謗中傷をあびせられ、幻聴や幻覚に悩まされるようになった武智先生。同僚教師たちの言葉も届きません。
そんな武智先生に、ベンガル校長が「みんなあなたの味方だ。あなたがやるべきことはただひとつ、償うことです」と声をかける。

いやいや、武智の味方とかちょっと無理だわ…。
文香先生や澪奈の親が訴えれば、完全に名誉毀損罪だと思うよ。
そんな彼に味方するのめっちゃ違和感!!だけれども、ここは<澪奈の味方にならなかった3Aの生徒たち>との対比なので、深く突っ込んではいけない。
身近な人が信じてあげることが大事。3Aの子たちができなかったことを、先生方がやっている。

まぁでも私が澪奈の親なら武智と学校を訴えたいけどね。
柊先生の祈り、書き起こし
最後に、柊先生が伝えたメッセージを書き起こしてみました。これを刻んで、Let’s think.
自分の親や友達に面と向かって言えない言葉を見ず知らずの他人にぶつけんなよ。お前のストレスの発散で他人の心をえぐるなよ。気づいてくれ…
SNSは誰もが気軽に繋がれる便利なツールだ。けど、一方で恐ろしい暴力装置にもなりえる。だから刻んで欲しいんだよ。
右にならって吐いた何気ないひとことが、相手を深く傷つけるかもしれない。ひとりよがりに偏った正義感が束になることで、いとも簡単に人の命を奪えるかもしれないってこと。
そこにいる君に、これを観ているあなたに。ひとりひとりの胸に刻んで欲しいんだよ。
他人に同調するより、他人をけなすより、まずは自分を律して磨いて作っていくことが大切なんじゃないのか。その目も手も誰かを傷つけるためにあるんじゃない。もっと人に優しくなろうぜ、もっと自分を大事にしようぜ。
俺の言葉がどれだけ届いているのか。きっとほとんどの人間には痛くもかゆくもないだろう。でも誰か1人でいい、君1人でいい。感情に任せた言葉が、犠牲者をつくるかもしれないと踏みとどまってくれたら俺がここに立っている意味がある。
だからどうか、あなたに届いて欲しい。聞いてくれてありがとう。
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