加納さんの言葉、ぐさっとくるなぁ…。
今でこそ、女性もアイデンティティをもつ時代になったけれど、昭和38年、専業主婦世帯が圧倒的だった時代に、そんなことを考える女性がどれほどいたのか。
もちろん悪意をもって放った言葉ではないけれど、これまで一生懸命、家族のために過ごしてきた布美枝さんが、まるで ”つまらない” 存在であるかのような…

なんだかチーンな流れになってしまったけれど、『ゼタ』創刊です!
80話のあらすじ(ネタバレ)
村井家にやってきた政志 (光石研) が口にした人生をあきらめたかのような言葉にどきりとさせられる布美枝 (松下奈緒) 。その一方で、孤独だった太一 (鈴木裕樹) に文学を通じた仲間ができていたことにホッとする。
ついに漫画雑誌『ゼタ』が創刊された。茂 (向井理) は、初めて誌面に載った自分の漫画に感無量の様子。そこへ戌井 (梶原善) がバナナを持って祝いに駆けつけてきた。
戌井もかつて深沢 (村上弘明) の元で貸本漫画を描いていたという。深沢の行動力に感服し、自分にはとうてい及ばないと自らを恥じ入る戌井だった。
茂の家には深沢と秘書の加納 (桜田聖子) も祝いにやってきた。戌井を交えて祝宴を開く。深沢から漫画の依頼をされた戌井だが「もう描くのはやめた」と断る。版元として生きると決めたのだった。
加納とともに宴の後片付けをしていた布美枝。以前は大手企業に秘書として勤めていた加納だが『〇〇重役の秘書』という肩書きで、自分の名前がなかった不満を口にする。
「会社では誰々の秘書、結婚したら なんとかさんの奥さんになって、なんとかちゃんのお母さんになって、そんなのつまらない」
そんな加納の言葉に、布美枝は考えさせられるのだった。
作品情報
- 放送期間: 2010年3月29日 〜 9月25日
- 制作局:NHK
- 脚本:山本むつみ
- 原案:武良布枝『ゲゲゲの女房』
- 主題歌:いきものがかり「ありがとう」
80話の感想
漫画雑誌『ゼタ』が創刊
いよいよ茂さんの漫画が、雑誌の誌面に載りました。
いつもひょうひょうとした茂さんの興奮気味な様子に、私らも嬉しい限りです。ここから始まるのでしょうか、サクセスストーリー。
深沢さんが結核で倒れたときには、もはやこれまでかと思いましたが、まさかの復活。まさかの躍進。
エネルギーのある人は違いますね。戌井さんの ”忸怩 (じくじ) たる思い” が分かります。
戌井さんは、自分は自分の道をゆくと気持ちは定まっているようですが、それでも深沢さんの行動力は眩しいだろうな。
名前のないのは嫌
布美枝さんもそんな思いを感じた一人か。
バリバリ働く女性が珍しかったこの時代に、加納さんは ”かっこいい女性” として憧れのマトでしょう。

令和のこの時代に、田舎町で細々と生きている私にとっても、羨望を隠せませんわ。
とはいえ、私もかつてはバリバリと働いていた時代もあり、その頃は、専業主婦がとても羨ましかった。
ドラマ『義母と娘のブルース』でも、キャリアウーマンの亜希子さんが、あたたかい家庭人に憧れたという流れがありましたよね。
だから、布美枝さんのように夫の夢に寄り添う妻もとっても素敵に映るのだけど、”名前がない” 虚しさを口にする加納さんの言い分もめちゃくちゃ分かる。
同じ女性として、これは気になる流れですね。どうなるのでしょうか。
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