まんぷく 26話|不公平な時代をたくましく生きる世良が、漫然とした萬平にカツ!

まんぷく
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終戦を迎えた25話。

人々は生きることに必死で、圧倒的なモノ不足と闇市での価格破壊、人々の生活は困窮していた。

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26話のあらすじ(ネタバレ)

あらすじを読みとばす

生活の足しにと、靴磨きでわずかなお金を稼いでいた子どもたちに、克子(松下奈緒)は涙する。

鈴(松坂慶子)は「あなたは発明家でしょう。何とかしてよ」と萬平(長谷川博己)を責め、拒み続けていた自らの着物を手放すことを決めた。

闇市に出向いた福子(安藤サクラ)は、偶然、世良(桐谷健太)と再会する。克子の家で、萬平と世良の再会もかなった。

しかし世良が闇業者のようなことをしていると明かすと、克子や鈴、福子は口々に責めたてる。世良は「ええもわるいもない、あるのは不公平だけや」と強い口調でいいかえした。

その夜、世良のたくましさに感化された萬平は、福子との何気ない会話から「ハンコ」作りのヒントを得る。

NHK連続テレビ小説 まんぷく 上

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26話の感想

やっぱり世良が好き。

魅力あふれるキャラクターがそろった「まんぷく」だけど、中でも世良さんは圧倒的に濃厚で、久しぶりの登場がうれしかった。

これまでの世良さんは、

萬平を「ラーメン一緒に食べた親友や」といった直後、憲兵につかまったと知るや否や「ラーメン食うただけや」と言ってみたり(15話)、

「助ける義理はない」と突き放したと思いきや、三田村会長に気に入られようと憲兵隊との交渉を立候補したり(16話)と、調子がいいというか、胡散くさくもあった。

だけど今回は彼の、商人としての才覚やそのたくましい生き様を感じる回だったな。

世良の商才:瞬発力の高さ

世良さんの高い瞬発力を感じさせたのは福ちゃんとの再会シーン

よろこぶ福ちゃんの横で、怪訝そうな顔をする鈴さんに「福ちゃんのお姉さん?」と声をかける瞬発力。

自分に良い感情を抱いていない人間を、一瞬で懐柔するスキル高すぎ(笑)

一方で萬平さんは、疎開初日に福ちゃんにだけ礼をいって「なんで福子にだけ?」と鈴さんを不快にさせてた(21話)。

世良さんがいたら「それはあかんで、立花くん。まずは敵からやで」とかいわれそう。

世良の商才:知識の豊富さ

幅広い知識と、それを判断する目がすごい

断腸の思いで手放す着物の「価値を理解してくれている」ことは、鈴さんには信頼できる人物としてうつること間違いなし。闇市の胡散臭さの中でなおさら。

口だけじゃなく、知識量の豊富さも素敵。

鈴さんのような「身分」にこだわる人にとっては、余計にそういうの大事よね。

世良の商才:時代を見る目

鈴さんから買い取った着物を「3倍の値段で売る」と、手の内を明かした世良さんに激怒する面々。

「不公平よ」という鈴さんに対する、世良さんの言葉が響きました。

今は不公平の時代ですわ

戦死した人間と無事に帰ってきた人間
抑留された人間と帰国できた人間
戦犯にされた人間と免れた人間
闇でもうけた人間ともうけられへんかった人間
飢えてる人間とたらふく食うてる人間
焼け出された人間と焼け残った人間

不公平が当たり前やのにそれに文句言うとる時点であかんのです

この人は戦地できっといろんなものを見てきてて、それこそ不公平もくさるほど見てきたんだろうな。

私の好きな『ゲゲゲの女房』でも、水木しげるさんのこんなセリフがありました。

「戦争ではみんなえらい目にあいましたなぁ。仲間も大勢死にました。死んだ者たちは無念だったと思います。みんな生きたかったんですから。

死んだ人間が一番かわいそうです。だけん、自分は生きてる人間には同情せんのです。自分も貧乏はしとりますが、好きな漫画を描いて生きとるんですから少しもかわいそうなことはありません。

自分をかわいそうがるのはつまらんことですよ」(第84回)

少し毛色は違うけれど、 ”死んだ人間が一番、不公平” なのは同じ。

たくさんの絶望の中で生き残った自分は、文句ばっかりいってないで精一杯いきる、ただそれだけよね。

世良さんの明るさとたくましさの裏には、悲しみがあるのよ。

萬平さん、動きだす?

萬平さんは、戦争にいけない自分を「情けない」と嘆いていたけれど(24話)、やっぱりそれは後ろめたさとして残るんだろうか。ずっと消極的なのよね。

必死に何かを考えるでもなく、あがくでもなく、それこそ鈴さんが「なんとかしてよ!」と言うのもわからんでもない。

そんな萬平さんの姿に、世良さんがカツをいれてくれて、ようやく動き出しそう。

「世良さんみたいに自信をもって自分はこうだと言える人間になりたい」と福子に漏らし、必要とされる何かにたどり着きそうな兆しをみせた26話でした。

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