亡くなった人が出てくるケースは朝ドラではよくあるのだけど、まさか咲姉ちゃんがあんな形で出てくるとは。
16話のあらすじ
「もっと力のある人に協力してもらわないと」保科恵(橋本マナミ)の助言をうけて、福子(安藤サクラ)は大阪商工会の三田村会長(橋爪功)に萬平(長谷川博己)の救出を願い出た。
咲が夢枕にあらわれる
14話でうなされていたのは福ちゃんでしたが、今日は鈴さんです。悩みはもちろん福子と萬平さんのこと。
うんうんと寝返りをうった鈴さんの前に咲があらわれます。「あぁ咲姉ちゃんに諭されて、鈴さんが改心するのか」と軽く先読みをしたけれど、これがいい意味で裏切られる。
「福子は小説の主人公になったつもりでいるのよ」という咲の言葉に「ん?」と軽い違和感。さらに同情と恋心がごっちゃになってるだけ、私はお母さんの味方よ、とつづく。
「咲姉ちゃんがそんなこというわけない〜〜」
福ちゃんじゃないけど、まさにそれ。
咲姉ちゃんと視聴者の付き合いはたった2週間ほどしかなかったけど、それでも「いやいや、咲姉ちゃんはそんなこと言わんだろう」と思わせてくれるのがうれしい。
忠彦さん、覚醒する
咲に背中を押された(ように思った)鈴さんはさっそくこの話を伝えに克子の家へ。
何かあるとすぐ娘の家にやってくる母は実に面倒くさい。娘はなんでもかんでも聞いてくれると思ってんだな。鈴さんじゃなくてもあるあるだわ、これ。
だがしかし、そんな鬱展開が忠彦さんによって一転します。
いつものように庭で絵筆を握っていた忠彦さんが突然「僕らは福ちゃんの味方です!」と、彼らしからぬ強めの口調で義母に向かいます。
15話での真一さんとの語らいといい、忠彦さん…まじで覚醒してる…。最高じゃないか。
鈴さんの決め台詞「私は武士の娘」も、言いおわらぬ間に、
克子「それは関係ない!」
忠彦「関係ありませんよ、お義母さん!」
夫婦の息もバッチリあって、鈴さんきょとん。
以前はこういう鈴さんの話をすべて咲姉ちゃんが聞いていたのかと思うと、行き場をなくした鈴さんを少し不憫に思うところもありますが、やはり娘に頼ってばかりもよろしくない。
克子&忠彦も福ちゃん大応援団のメンバーになって、鈴さんはこれからどこへ向かうのか…
三田村会長に
たくさんのサポーターに支えられている福ちゃんも動きだしました。
「力のある人に協力してもらわないと」という保科さんの助言で、大阪商工会の三田村会長(橋爪功)に近づきます。
橋爪さんの重鎮感はもはや名人芸だわ。威厳の中に人情を交えるのがうまい。
福ちゃんにおされて三田村会長は萬平さん救出に動くことになるのだけど、ヒロインの長所をふんだんに盛り込んだ展開はさすがまんぷく。
福ちゃんはまず三田村会長の興味を引き出します。戦中の世の中が今後どう動き出すか、そのとき商業はどうすべきか、三田村会長の関心事を敏感にかぎとる福ちゃんなのです。
三田村会長が福ちゃんの話に興味を示したところで、萬平さんの話を放り込み、実は無実の罪で憲兵に捕まってます〜というところまでもっていく。
救出の依頼をしぶる三田村会長に、今度は直球でお願いし、「なんとかしてみよか」を引き出す福ちゃん、さすが末っ子。さすが愛されキャラ。
賢さと交渉力、そして人を巻き込む人間力、すべての要素が際立っていました。この辺りの賢さは、今後の萬平さんとの商売にも適用しそう。
稲村さん釈放。
稲村(六平直政)さんがまさかの釈放です。朝ドラ受けの華丸さんも「最初の登場は懲役400年みたいだったのに」とびっくり。
釈放をきいて「良かった…」と泣きながら喜ぶ萬平さん、やっぱりめっちゃいい人。稲村さんも彼の優しさに涙涙です。私も。
さてさて、三田村会長にいいとこみせたい!とよこしまな気持ちいっぱいに、 萬平さん解放のネゴシエーターを引き受けた世良(桐谷健太)さんはどう動くのか。
さっそく理想工作社の社員・竹ノ原くんに怖い顔で詰め寄ってましたが、竹ノ原くんなんか知ってるのかなぁ。
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