32話のあらすじ(ネタバレ)
塩づくりを学ぶため、赤穂(あこう)に向かう萬平(長谷川博己)と神部(瀬戸康史)。
入浜式塩田(いりはましきえんでん)を見学し、製造工程の説明をうけながら必死にメモをとる神部は、鹹水(かんすい)・煎熬(せんごう)の漢字が気になる。
福子(安藤サクラ)と鈴(松坂慶子)は、着物と食べものの物々交換に近所をまわっていた。物乞いのようで嫌だと鈴は嘆くが福子は気にしない。
赤穂から戻った萬平は、夕飯も食べずに道具作りにとりかかり、翌日から塩づくりがはじまった。
海からくんできた海水を、太陽光で熱した鉄板に何度もながし濃度を高め鹹水をつくる。火にかけ煮詰め(煎熬)塩を精製し、最後に苦汁(にがり)をこして完成させた。
はじめて作った塩によろこぶ萬平・福子・神部だった。(鈴はやっぱり不満そう)
32話の感想
塩気の薄いラーメンを食べたことから、アイデアが浮かんだ萬平さん(31話)。
いよいよ塩づくりがはじまりました。
着実に”ラーメン”に向けて動いていると思っていいんでしょうか。
鈴さんの「行き当たりばったり」という指摘が、当たらずとも遠からずに感じて心配です。
鈴さんがかわいそうになってきた
<塩づくり>という目標ができた男性陣は意気揚々としてとてもいいんですが、女性たちは相変わらず。
着物を売って食べ物を得るという、疎開先の上郡からはじまったその流れは、大阪でもつづき、そして泉大津でも。
- 空襲で全焼したのに着物どんだけ持ってんだ!
- 疎開先→克子の家→泉大津と、着物を持って移動してるの?
そんな疑問も生まれますが、ここでは置いておきます。
だんだん鈴さんがかわいそうになってきたので。

ちぃと、鈴さんの着物に甘えすぎではないかい?
昨日の感想(31話)でも書いたけれど、福ちゃんの押しの強さが怖いときある。
「萬平さんなら大丈夫!」も繰り返すと「やらなきゃ意味ないよ」に聞こえてくるし、鈴さんへの「お母さん、まだ着物あるでしょ」も同じ。
屈託のない笑顔で、人を動かすことばかりで自分はどうなの?と少々不満です、私。
福ちゃんの今後はどうなのか。
鈴さんも言ってたけど「行き当たりばったり」にみえるってのも確かにそう。
塩を作ったあとはどうするんだろうか。
理創工作社時代は、マネジメントはすべて加地谷さんがやってくれてたから、萬平さんは発明に専念していられたけど、これからどうするんだろう。
福ちゃんに今のところ、その片鱗が見られないのが残念だなぁ。
「どんなときでも夫を信じる!」というのがコンセプトだとしても、もう少し福ちゃんにも見せ場をつくってほしい。二人三脚っぷりみたい。
ただ”夫を信じて夫を支える”なんてのは今の時代にハマらないと思う。
支えてるようにみせかけて、しっかり自分を生き方をもった女性。その強さがみたいの。マッサンのエリーのような。
憲兵につれていかれた萬平さんを救うため、三田村会長に交渉した福ちゃんはとても賢かった。
英語堪能っていう設定や、持ち前の明るさやポジティブさもとても魅力的な福ちゃんなので、これからその特徴が生かされる展開を期待しています。
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