うっわぁぁぁ、今日もすごかった。
福ちゃんの必死の訴えに、胸をわしづかみされてしまって息するの忘れてたよ。苦しくて苦しくて。ゼェゼェ……
「全然、話が動かないじゃねーか」という声も聞かれた今日のまんぷくだったけれど、私のハートは激しく揺さぶられました。I was moved… (貧困な英語力)
福ちゃんの、いや、安藤サクラさんのあの目。あふれでる想いがたくさんあるのに、伝えたいことを、しっかりと相手の目をみて伝える。抑えながら、でも涙が一筋。
面会を断られても取り乱すこともなく…。賢くて美しい女性だった。
59話のあらすじ(ネタバレ)
塩づくりもダネイホンの材料もなくなり、たちばな塩業は開店休業。克子 (松下奈緒) と忠彦 (要潤) も自宅に戻ってきた。
神部 (瀬戸康史) を想い落ち込むタカ (岸井ゆきの) に、忠彦は結婚の許しを伝える。
世良 (桐谷健太) は、日本を嫌う看守のチャーリー (岡崎体育) に日系アメリカ人の苦難に共感し、日本の良さを伝えるが、チャーリーは怒りをあらわにする。
進駐軍に呼び出された神部は、萬平 (長谷川博己) が反逆を企てていたと証言すれば釈放すると促すが、神部はこれまでの恩義を語り、それを受け入れなかった。
福子 (安藤サクラ) と鈴 (松坂慶子) にも事情聴取を受けることになるが、鈴は先祖と主張する源頼朝の歴史を語り、メイ軍曹 (ブレイズ・プラント) を困惑させる。
一方、ビンガム曹長 (メイナード・プラント) と対面する福子は、萬平の無実を証明するものがない代わりに、これまでの萬平や社員たちとの苦労や、絆を真摯に伝える。
59話の感想
「萬平さんはとても忙しい人です」っていう福ちゃんの語り出しがすごく好き。
泉大津にきてからの塩づくりと、塩軍団たちの出会いを振り返りながら、だけどそこには回想映像は挟まれない。それでもしみじみと振りかえれるのは視聴者冥利につきる。
福ちゃんの言葉だけで伝えられるそれが余計に奥行きを感じさせたし、映像でみてた以上の深い絆みたいなものが見えた気がした。
ダネイホンのくだりになって、ようやく彼らの映像もはいりだしたけど、もうその頃にはすっかりどっぷりはまって「うわぁぁたちばなえんぎょーーー(ToT)」って。
福ちゃんの英語が美しくて魅了されます。必死の思いがのった英語での訴えに心がゆさぶられます。
源義経にも意味がある
いつものことながら緩急のつけかたも、非常に巧い。
福ちゃんに泣かされる5秒前には、鈴さんがしっかり笑わせてくれる。ロストワールド世良からはじまったメイ軍曹の受難は、牧、加地谷を経て、鈴さんへ。
「これだけは言うておきたいんです。アメリカ人のあなたさまはご存知ないでしょう。源義経は幼名を牛若丸と申しまして……」
メイ軍曹、このままだと今度は上郡の人達が総出で来ますぜ…
もう萬平さんたち開放したほうが…笑#まんぷく #ぷく絵 #まんぷく絵 #武士の娘 #モンキーマジック pic.twitter.com/GhmjlUeGZn— どびー@イラスト (@oyajidobby) 2018年12月7日
鈴さん、大好きだわ。
事情聴取の話がきたときは、なにか余計なことをいってこじらせてしまいそうな不安はあったのだけど、まさかのラスボス!
それに、あの家出騒動を引き起こした「源義経」が、こんな場面で花開くとは誰が想像つきますか。こういうのも”伏線”っていうの?もう突き抜けてる。
鈴さんあの調子で、孫に「源」という名前がついたとこまでいったかしら。メイ軍曹、とんでもないのばっかり次々きて、ほんと楽しい。
世良を語る、桐谷健太
世良さんがチャーリーとコンタクトとりはじめましたね。
世良さんって実はかなりの苦労人?生い立ちとか複雑で、何気にチャーリーのように差別された過去をお持ちとか?ないかな。買いかぶりすぎかな。
桐谷健太さんは、世良を演じるにあたり、こう語っていました。
「一見、世良がつじつまの合わない行動をしているようでも、すべてそのときどきの正直な気持ちによって動いているだけなんです」
「例えば、昨日良いと思っていなかったことでも、きょうの自分が良いと思えたら、素直に行動に移すことができる人。他人から『ウソつきやん』って言われるかもしれませんが、『いや昨日と今日は違うんだ、時代は変わっているんですよ』と素直にそう言える、人の目を気にせず生きてる人だと思います」
「世良には幼い頃から苦労して育ったような感じがあります。生きていくうえで不公平で当たり前ということに直面し、子どもの頃はそれですごい悔しい思いをしてきたのではないでしょうか。ただそのことを受け入れて強く笑っていかないと、どんどん自分の心がすさんでいってしまうだけだということにもその時気付いたのでしょう。
世良には人を蹴落とすという感覚はなく、自分が思うままに前進しているだけです。他人の足を踏んでも『ごめんな、わざと足を踏もうと思ってたわけやないで』と、サラッと言ってのける感じがあります」
引用元:ザ・テレビジョン
ちょっと長い引用になりましたが……

役者さんてすごい。
脚本から、自分が演じる人間のことを、こんな風に言語化できるほどまでしっかり分析してる。
「そうそう、世良ってこんな感じ!」って思ったのは、そういう世良のイメージを、桐谷健太さんがちゃんと形にしてるってことよね。
毎朝15分、素敵な時間をいただいていると、感謝もひとしおです。
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