こんにちは、さと (@shufu_sato) です。
ドラマ『トレース〜科捜研の男〜』の最終回をみました。
振り返れば、船越英一郎さんの怒声にぐわんぐわんした1話。辛口感想が多くなってしまったものの、ずっと見続けてまいりました。
それもこれも、真野の過去《武蔵野一家殺人事件》が気になって仕方なかったからです。最終回、その真相がようやく明らかになりました。
これまで散々《主観》を毛嫌いしてきた真野が、鬼のように主観を並べて推理していくという展開が、なんかもう逆に面白かったですね。
たたみ掛けるように、虎丸さんは真野の居どころを「刑事の勘」で突き止める。

結局『事件解決は科学じゃなくて主観だよね』って感じ?
黒幕の千原ジュニアさんの気持ち悪さが神がかってました。
最終回のあらすじ
不審死を遂げたホームレスの新妻 (伊藤高史) とともに、真野 (錦戸亮) の兄・義一 (倉悠貴) をいじめていた主犯格のひとり、佐保 (袴田吉彦) がガス爆発に巻き込まれて死亡した。
佐保と真野の姉・仁美 (夏子) の胎児のDNA鑑定を行なったが、親子鑑定の結果は不一致だった。また佐保の事故現場に残された皮膚片から、事故を引き起こした犯人が仁美の胎児の父親と同一であることがわかる。
作品情報
- 放送期間:2019年1月7日 – 3月18日
- 制作局:フジテレビ
- 原作:古賀慶『トレース 科捜研法医研究員の追想』
- 脚本:相沢友子 (『鍵のかかった部屋』『人は見た目が100パーセント』ほか)
キャスト
真野礼二 …… 錦戸 亮
沢口ノンナ …… 新木優子
相楽一臣 …… 山崎樹範
水沢英里 …… 岡崎紗絵
猪瀬祐人 …… 矢本悠馬
沖田 徹 …… 加藤虎ノ介
沢口カンナ …… 山谷花純
海塚律子 …… 小雪
市原 浩 …… 遠山俊也
江波清志 …… 篠井英介
壇 浩輝 …… 千原ジュニア
虎丸良平 …… 船越英一郎
最終回の感想
壇はなぜ真野兄を憎んだのか?
偶然出会ったというだけで突如生まれた、真野の兄に対する壇の憎悪。
警視総監を父にもつ壇は、経済的には恵まれていたものの、愛情には飢えた家庭で育ちました。
その寂しさから小さな”いたずら”を繰り返してきましたが、それもすべて父が隠蔽していく。罪がもみ消されるたびに、心にかかる黒い闇は広がっていくばかり。
そんな壇の目にうつったのは、仲間の中心で幸せそうに笑う真野兄の姿。無条件に憎らしく、あの笑顔を壊したいと心底思うようになったのです。
私の主観ですが。
なんの接点もないのにあそこまで恨むか?っていう不思議はありますが、それこそが壇の恐ろしさなんでしょう。
早川先生、結婚してたのか
真野姉のお相手が早川先生なのは予想はしてましたが、まさか実行犯も早川先生だったとは…。
てっきり「愛していた真野姉を殺された復讐をするために、自分の知りうる情報を真野に提供し真犯人をさぐっていた」のかと思ってましたが、

まさかの、真野姉の裏の顔…。
兄のことを「どうでもいい」と語り、兄を卑劣にいじめた黒幕に早川の復讐を依頼するとか、辛すぎる展開だなぁ。
だけど、この救われない展開がトレースらしいというかね。
真実を知って前に進む
トレースが扱う事件の真相には、被害者家族にとってしんどいケースが多々あるんですよね。
2話でノンナは「これなら知らなかった方がマシです。何の救いにもならない」とやりきれない思いを口にします。真野は、
真野「どんな真実であったとしても、知らない方がいいことなんてない。進むべき方向がわからない闇の中で立ち止まっているのはなにより辛い。遺族は真実を知ることではじめて前に進むことができるんだ」
と語ります。
《武蔵野一家殺人事件》の真相は、この言葉を回収する展開となりました。
虎丸さんと並んで立つ橋の上で「俺は前に進みたい、そう思ったんです」と、吹っ切れたような笑顔で語る真野の姿が印象的でした。

錦戸くんの笑顔をみれただけでも最終回の価値あるわ。
ところで、あんなに何度も刺された壇ですが、死んでません (そっちも怖い)。
壇を生かすことで、なんだか続編を作りたそうな雰囲気が出てますが、まぁそれはいらない…かなぁ。
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