FODオリジナルドラマ『ヤヌスの鏡』最終回の感想です。
懐かしさから見始めたこのドラマですが、どんどん引き込まれてしまいました。おもしろかった。

まさか「ヤヌスの鏡」で泣くとは…。
子どもの頃見ていた『ヤヌスの鏡』は、おとなしいヒロミと激しいユミの入れ替わりが、どこかファンタジックなお話のように思えていました。
だけど今改めて見ると、結構深いドラマだったんだなと。

話題性だけでなく、内容もとても充実してました。
最終回のあらすじ
貴子 (国生さゆり) は、ヒロミ (桜井日奈子) が自分をあざむくために ”ユミ” と偽り、夜遊びを繰り返していたと思い込み、怒りに震えていた。
その夜、ついに貴子とユミが対峙した。
ユミは、貴子の理不尽な束縛で精神を保てなくなったヒロミが、憎しみと怒りを請け負わせるために自分を生み出したのだと、激しい怒りで貴子を責めた。
貴子の上にナイフを振り上げるユミ。そのときヒロミが戻ってくる。しかし貴子は「お前は呪われた子だ」となおもヒロミを責め続ける。
母・有紀子のこともけなされたヒロミは「おばあさまは間違っている!」と叫んだ。それは貴子への初めての反抗だった。
作品情報
- 配信期間:2019年8月ー
- 制作局:フジテレビジョン
- 原作:宮脇明子「ヤヌスの鏡」
- 脚本:阿相クミコ、青木江梨花
- 主題歌:桜井日奈子「花と毒薬」
キャスト
小沢裕美 (おざわ ひろみ) …… 桜井日奈子
進東健一 (しんどう けんいち) …… 白洲迅
小沢貴子 (おざわ たかこ) …… 国生さゆり
堤達也 (つつみ たつや) …… 塩野瑛久
東涼子 (あずま りょうこ) …… 仁村紗和
阿部純 (あべ じゅん) …… 森マリア
甲本一成 (こうもと かずなり) …… 萩原聖人
最終回の感想
ヒロミはユミで、ユミはヒロミ
最終話、お互いの存在が表裏一体であると認めたヒロミ。
ヒロミは ”自分が弱かったせいでユミを作ってしまった” と自分を責めるけれど、ヒロミは悪くないよ。どうしたって貴子が異常でしょう。
あんな風に、憎悪の塊のような人格を生み出してしまった孫を見ても「呪われた子だ」とかいっちゃうの、もう救いようない。

国生さゆりさんまじで怖かったわ。
理不尽な仕打ちに苦しめられる日々で、自分を守る方法がそれだったとか、悲しすぎる。(叔父夫婦はほんと役立たずだな…)
ユミの存在自体が、もう悲しいよね。
本当の自分とは何か
ヒロミのような過酷な状況で、別の人格を生み出したのじゃなくても、誰しも少なからず二面性というのは持ち合わせてる、と思うんですがどうでしょうか。
他人にみせる自分、家族に見せる自分、自分しかしらない自分。

人には見せられない面もあるよね。(私だけか?いやそんなことないはず)
憎しみや怒りなんて感情はないほうが心穏やかに生きられるけれど、そういうものの乗り越え方を身につけていく時間でもあるのかもしれません。生きるとは。
ヒロミが自分を取り戻そうとするように、私自身も ”本当の自分” ってなんなんだろなぁとふと考えたりしました。
ヒロミとユミがひとつになって、幸せになれることを祈るばかりです。
令和版『ヤヌスの鏡』の感想はこれにて終了です。ありがとうございました。
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コメント
はっきり言ってすっきりしないラストだったし、杉浦美幸版の方が
すべてが解決した感があったし見ごたえもあった。期待外れです。
他にも、
・国生さゆりは年齢的におばあちゃん役は無理ある。それに厳格なばあちゃん
というよりは唯のサイコパスw
・杉浦美幸もナレーションが今一様になっていなくて、来宮良子のような迫力が
ない。ナレーターと言うより小沢ひろみ役の域を脱していない
・小沢ひろみは結果的に何人も人を殺したり死に追いやっている。この罪をどう
償うのか?原作にも杉浦美幸版にも無かった設定
・桜井日奈子は中々の名演技だったと思う
・進藤もいい役していたがやはり原作や杉浦美幸版のように熱血教師が出てひろみ
の治療に親身になる展開があった方が良かったように思うが放送時間数の都合で
無理か。。。山下真司のスクールウォーズばりの熱血ぶりが好きだったが
とツッコミ所満載でした。